「パーフェクト・レボリューション」

 以前何かの拍子にこの映画を知って、面白そうだと思ったのに、レンタル店には1枚しか置いてなくて意外だった。

 面白かった。爽快で、満足いく映画だった。
 ラストシーンはたしかに荒唐無稽だし、周りの人たちが突然協力姿勢になったのもよく分からないし、現実を考えればその後すぐに捕まるんだろうけど、それでも、2人の革命を信じるというのは、そういう一切を飛び越えることなのだろう。
 他のサイトのレビューで「障害者の性がテーマ」とか言われていたが、少なくとも障害者の性は要素の一つに過ぎない。クマが障害者の性について講演をしていたことや、ミツが風俗嬢であることなど、性を匂わせるワードはたしかに出てくるが、それらの要素をすべて取り払ったとしてもこの映画は成立する。
 むしろ「障害者の性」とくくってしまうことで、彼らの恋愛を矮小化して観てしまうことになるし、むしろこの作品は恋愛映画というより、無謀な挑戦に懸ける決意をして踏み出すという意味で、青春映画だろう。
 エンディングの曲も若々しくて爽快だった。映画の雰囲気とよく合っていた。

 車いすで踊るシーンは美しかった。最後に踊る場面で流れていた曲が何だったか思い出せない。

 主演女優が「半分、青い。」の裕子だと気づいたのは観始めてから。ああいうパンクな役もなかなか似合っていた。

 

パーフェクト・レボリューション [DVD]

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