2019-01-01から1年間の記事一覧

「そして人生はつづく」「オリーブの林をぬけて」「桜桃の味」

少し前になるけど、たいへんうれしい出合いがあった。もう何年も観たい、観たいと思ってきたアッバス・キアロスタミの「そして人生はつづく」「オリーブの林を抜けて」「桜桃の味」の3作が、帰りがけのTSUTAYAに準新作として置いてあった。 早速借りて鑑賞…

「時代」について

改元に伴って、至る所で「平成時代」「令和時代」という表現を目にするが、どうもしっくりこない。「時代」ってそういうもんだっけ、と思ってしまう。 日本史における「〇〇時代」は、奈良時代から近代に入るまで、基本的に統治機構や首都の入れ替わりによっ…

「戦場のピアニスト」

あまりにメジャーな映画だからいつでも観られると思って、長らく観てこなかった。カンヌのパルムドールをはじめ数々の賞を獲っただけあって、いい作品だった。ただ、戦争映画でホロコーストを扱っていればこういう作品になるだろう、という想像の範囲を超え…

「弓」

好みのキム・ギドク監督による作品ということと、レンタル店で読んだあらすじが面白そうだったことから、以前から気になっていた。 いい雰囲気の映画だと思いながら観た。キム・ギドク監督にしては比較的暴力性は抑え目だし、穏やかな音楽も非常に良い。 た…