「戦場のピアニスト」

 あまりにメジャーな映画だからいつでも観られると思って、長らく観てこなかった。カンヌのパルムドールをはじめ数々の賞を獲っただけあって、いい作品だった。ただ、戦争映画でホロコーストを扱っていればこういう作品になるだろう、という想像の範囲を超えるほどではなかったかな。

 それでも秘密裏に武器を集めたり、ゲットーを出て誰にも見つからないよう生活したりといった場面の緊張感はなかなかのものだった。

 ロマン・ポランスキーの映画は初めて観たように思う。

 主演のエイドリアン・ブロディの痛ましい姿は説得力があった。それから、実際にピアノは結構弾ける俳優なのだろうか。手元だけを映したシーンも多かったが、少なくともいくつかのシーンでは自分で実際に弾いていたようだ。あるいはあれも合成技術の賜物なのだろうか。

 それにしても、ポーランドがドイツに侵攻されてずいぶん苦しめられたことは知っていたが、よく考えたらポーランドユダヤ人の関わりについてあまり知らない。ポーランドユダヤ人が多い国だったのか。だとすればそれはいつからで、どんな背景からなのか。その辺を知りたくなった。

 ついでに「シンドラーのリスト」も観てみたくなった。

戦場のピアニスト [DVD]

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ポーランドのユダヤ人―歴史・文化・ホロコースト

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