染谷将太と二階堂ふみの演技が良かった。特に染谷将太が迫真の狂気を見せていた。こんなにいい俳優だったのかと驚かされた。
園子温監督作品で鑑賞したのは3作目だと思うけど、たぶん人間を狂わせて救いのない結末に落とし込むのが基本路線なのだろう。
その基本路線に照らせば、この作品は救いのある最後だった。主人公がまだ中学生だからか。
その点では、これまで見た2作よりも好きかもしれない。でも印象の強さで言えば「冷たい熱帯魚」には及ばないと思った。
同じフレーズを繰り返すというのは、園子温監督が登場人物を追い詰めたり狂わせたりするときによく使う手法なのだな。