2018-08-18から1日間の記事一覧

「パーフェクト・レボリューション」

以前何かの拍子にこの映画を知って、面白そうだと思ったのに、レンタル店には1枚しか置いてなくて意外だった。 面白かった。爽快で、満足いく映画だった。 ラストシーンはたしかに荒唐無稽だし、周りの人たちが突然協力姿勢になったのもよく分からないし、…

「アデル、ブルーは熱い色」

アデルを演じたアデル・エグザルホプロスの、子どもみたいな泣き方が良かった。ああいう、しゃくり上げるような泣き方をする女優は珍しいと思う。 顔だちも童顔だけど、あの泣き方が一層、幼さや、エマをはじめとする他人への依存性を強く感じさせる。 「ブ…

「うなぎ」

以前から日本人監督によるカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作として気になってはいたが、「万引き家族」が同賞を獲ってからはより観たい気持ちが強くなった。 他人に心を開かない役所広司を水槽の中のうなぎと重ねて描いている。 船大工を演じた佐藤允の…

「ルート・アイリッシュ」

ケン・ローチ監督の戦争映画とはどんなものかと以前から興味を持っていたが、戦争映画というより物語の軸はサスペンスだし、舞台も戦場ではない。 あのジャケットからは想像できない構成だったけれど、面白い映画だった。 真相に近づくにつれて言葉を失って…

「サラの鍵」

以前からずっと気になっていた作品だった。 弟のミシェルがどうなったのか、予告編だけでも引き付けるストーリーだが、生きているかもしれない「その後のサラ」を追うことで、最後まで飽きさせないシナリオになっている。 実の息子でさえサラの過去について…

「私の男」

海のシーンにせよ濡れ場にせよ、二階堂ふみがここまで体を張った演技をしているとは想定外だった。 それと合わせて、あどけない高校生から大人の女性まで見事に演じ分けている点も素晴らしい。 地味な田舎の高校生が、都会の高級レストランであそこまで美し…

「ヒミズ」

染谷将太と二階堂ふみの演技が良かった。特に染谷将太が迫真の狂気を見せていた。こんなにいい俳優だったのかと驚かされた。 園子温監督作品で鑑賞したのは3作目だと思うけど、たぶん人間を狂わせて救いのない結末に落とし込むのが基本路線なのだろう。 そ…

「酔画仙」

偶然にも、同じ日に借りたオールド・ボーイと主演の俳優が同じだった。 いい俳優だと思う。苦悩する演技などは、どこか庇護欲を抱かせるような愛嬌がある。 日本の統治が絡むシナリオだったので、もう少し時代変化に翻弄されるかと思えば、期待したほどでは…

「オールド・ボーイ」

面白かった。導入の引力も強かったし、普段あまり観ないジャンルではあるけど、サスペンスとしての出来も良かったと思う。アクションにも迫力があった。 ただ、相手がどうやってあれほどの仕掛けや設備を整えたのか、なぜそんなに財力があるのかなど、疑問点…